1NLDKとわたし by MAI
#2 ARTIST MAI

1NLDKで過ごす時間はいったいどういうものか?を個人の視点で解釈し、表現していく連 載企画「1NLDKとわたし」。
#2 ARTIST MAI
Q1:今回、ホテルのアートを作成する中でどのような点にこだわり、意識しましたか?
今回の制作では、誰かの朝に、そして誰かの夜に、そっと寄り添えるような作品になることを意識しました。ホテルの窓からふと見上げた空や、やわらかに差し込む光のように、この場所の空間や景色と自然に溶けあい、静かに作品が寄り添えたらいいな、という思いを込めています。

Q2:ホテルのコンセプトである「風景をデザインするホテル」について、MAIさんはどのように受け止めましたか?
シンプルで洗練された空間は、室内にいながら自然に包まれているような心地よさがありました。窓の外の景色は刻々と表情を変え、まるでアート作品のように美しく、その瞬間ごとに心を動かされました。
Q3:「1NLDK AOSHIMA」でお気に入りの場所はどこですか?
お気に入りの場所は、ベッドの正面にある大きな窓です。朝、目を覚ましカーテンを開けると、やさしい光とともに広がる景色が、静かに一日の始まりを祝福してくれるようでした。

Q4:1NLDKは、ホテルにご宿泊されるお客様が風景を通して日々の日常から離れ、深い呼吸ができるようにサポートする空間を作るべきだと考えています。MAIさんは旦那様とご宿泊されたと思いますが、日常とは違った感覚はありましたか?
忙しい日常から離れ、夫と二人でただこの空間に存在する、そんな時間を過ごすことができました。ゆったりと流れる時の中で、肩の力を抜いて、のんびりと会話を楽しむ。そのシンプルなひとときが、何よりも贅沢に感じられました。
Q5:1NLDK AOSHIMAは、リバーサイドでサウナを体感できたり北欧家具をセレクトしていたりと、どこか北欧を感じさせる空間でもありますが過ごしてみての感想を教えてください。
リバーサイドでのサウナは、晴れ渡る宮崎の景色をいつもとは少し違う表情で見せてくれました。「宮崎=太陽と海」というイメージが強いけれど、1NLDKでは雨の日の景色もきっと美しく、また違った魅力を感じられるのではと思います。また、大好きな北欧ブランドのHAYが使われていて、シンプルな空間に遊び心を添えているのも印象的でした。特に差し色のお皿は、キュンとしたときめきをくれるものでした。

Q6:北欧デザインには様々なカラーがよく使われます。寒い気候の中で気分が高揚するような工夫が家具や食器のデザインから感じ取られます。MAIさんの作品もカラフルで美しいグラデーショ ンが魅力な作品かと思いますが、ホテルに宿泊されるお客様に作品を通してどのような感覚を味わって欲しいですか?
作品を通して、色の持つやさしい力を感じてもらえたらと思います。
ときには心を静め、ときには気分を明るくしてくれる色の重なりは、日常から少し離れた時間をより豊かにしてくれるのではないかなと思っています。私はすべての作品に「癒し」と「寄り添い」をテーマとして込めています。その思いが、旅先でのひとときをより豊かに彩ることができたら嬉しいです。

Q7:MAIさんがこれまで訪れた場所で印象に残っている「風景」を教えてください。
やっぱり地元・宮崎の景色です。
特に夕方に広がる宮崎の空は、思わず息を呑むほどの美しさを見せてくれることがあります。刻一刻と変わる空の色が重なり合うその景色は、私にとって尽きることのないインスピレーションの源になっています。
Q8:MAIさんがホテルを選ぶ上で「ここだけは欠かせない」など、大事にされていることは何でしょうか?
私にとってホテルは、日常からふっと抜け出し、非日常を楽しめる場所。そのためシンプルで清潔感のある空間であることを大切にしています。静けさに包まれた環境だからこそ普段は気づかない自分の心の声が聞こえたり、アイディアが芽生えたりする。そんな時間を過ごせるホテルに出会うと、自然と心惹かれます。

Q9:MAIさんは宮崎にお住まいかと思いますが、宮崎の魅力やおすすめのスポットがあれば教えてください。
青島エリアが大好きです。海はもちろん、川もあり、たくさんの自然をぎゅっと楽しめる場所だと思います。幼い頃から青島に行く日は、なんだかワクワクしていたのを覚えています。
Q10:今後、アーティストというお仕事を通してどのような表現を生み出していきたいですか?
作品を見てくださった方に、少しでも癒しを感じてもらえたり、今抱いている感情にそっと寄り添えたら嬉しいです。そんな思いを大切に、これからも作品を生み出していきたいと思います。

